はじめまして、白井騎士(ペンネーム) です


 私は、自動車OEMでの業務経験において、38年間、終始

モデルベース開発を追求してきました。どんな業務や役職を

与えられても、常にモデルベース開発の考え方で対応しまし

たので、みんなからは

「ミスター・モデルベース開発変人」とか

「ミスター・モデルベース開発ヘンジニア」と

呼ばれていました。



 

 気がつくと同じことを志す同志が部門を超えて集まり、いつのまにかその「変人会」のリーダー役になっておりました。本部を超えて毎週の変人定例会の人数は増え続け、すべての開発本部、技術研究所、IT本部、生産本部、品質本部、デザイン本部から、、、選りすぐりの変人が自主的に集い、、、最高の変人会でした。

 実際の会社の組織体制とは関係ないバーチャルな組織、でもMBDについての意思決定は、リアルな組織つながりよりも強力で納得感あるものであったかもしれません。それぞれお互いをリスペクトし、この分野でこの人が言うことだから信じてそうしたい、の世界でしたね。一方向のパワーでなく、両方向のリスペクトで成り立つものでした。面白いものです。


 本当に素晴らしい仲間に恵まれてきました。


 私が会社生活で終始持っていた夢は、

「将来どんなむずかしい課題が現れても、最もうまく解決することができるよう、MBDの力を世界トップレベルに高めておくこと」でした。




 そして今の夢は、

技術山登りをめざしておられる方をお助けする山岳

ガイドとして、いっしょに登頂し乾杯することを夢

としております。

 MBDの考え方やメソッドは、汎用性ある科学で

あり、おおくの分野で役立つはず。

 これまで登ったことがある山とはちがう山で、

ちがう景色も見えるはずというのもこれから楽しみ

の1つです。






補記)

 私が「白井騎士」というペンネームをつかっているのは、少し面白い経緯から。JMAAB(日本mathworksユーザー会)からの

図書で、「京子のMBD奮戦記」というマンガチックなMBD入門書がある、この本は、当時、WEB書籍として、連載され好評だったたくさんの物語記事の中から、一部を紙の本にしたのがこの本である。カラーの綺麗なイラストもほぼなくなり、本としては少し寂しい。ネットの時代だからしょうがない。このWEB書籍で、私は「白井騎士」という名前で登場する。写真嫌いで有名な私にとって、このイラスト肖像とペンネームを使うことが、とても都合よかったということで。

79. 変人Yの自叙伝、ロバストな人生を楽しむ

2026年9月7日 月曜日
79. 変人Yの自叙伝、ロバストな人生を楽しむ

ある変人 Yの 自叙伝を書いてみる、あくまでもフィクションである
変人Yは、自分に正直に生きる、マイペースで揺るがないロバストな人生を楽しんできた 
 ここから先は 彼の立場での 一人称で...

78. 電子回路はレゴブロックでサッと組み立て

2026年9月4日 金曜日
78. 電子回路はレゴブロックでサッと組み立て

久しぶりの電子工作である
   モノは AUDIOセレクター

前回のブログで書いた 真空管アンプ と 
従来から持っている トランジスタアンプ を切り替えて
1つのスピーカーで 2つの 音を楽しむため
...

77. 真空管アンプは唯一無二の価値で生き残る

2026年9月4日 金曜日
77. 真空管アンプは唯一無二の価値で生き残る

念願の 真空管アンプ を手に入れた、
トライオード社 という日本製 TRV-A300XR という
8w+8w 純A級のプリメインアンプだ


真空管というと
やわらかいゆるやかな音をイメージされる方が多いが
意外と エッジは立っており応答性はよい。
それと相反して、透明感ある 煌めきある 響きを伴っている。 
不思議な 両立。

全ての音楽ソースで素晴らしいとは言わない
フルオーケストラや音があふれる最新ロックは苦手だ
小編成のボーカルものなどが絶品

女性ボーカルもの
 は、最高の組み合わせ
 艶かしい色気、空気感、息づかいまで、超絶リアル、
 1m前で歌ってもらっている感じがする
https://www.youtube.com/watch?v=L9TPNw8wbeI

古い録音もの
 トランジスターアンプ では そっけなく聞こえる音源が 生き返る
 ボブディラン 風に吹かれて は最高の組み合わせ
 古いジャズ、オペラやシャンソンも 最高に良い
https://www.youtube.com/watch?v=sEAgwzKszEg

https://www.youtube.com/watch?v=Hj_TPN6tAuo&list=PLbnJYtsl3xpgDgpMfktlPtctPumPiqdOS

静かな環境音楽
 森の中を感じさせるような音楽が合う
  このブライアンイーノも最高に合う
  ブライアンイーノは マイクロソフトの起動音を作曲したあの人
...

76. お金持ちになるための一番ピン

2026年8月14日 金曜日
76. お金持ちになるための一番ピン

ユダヤ人がお金持ちな理由を考えてみたい



世界一お金を儲ける能力が高いと言われるユダヤ人
民族は国を失っても 世界を制御するほどの財力を持っている
トランプも...

75. システム開発:品質&開発効率の一番ピン

2026年8月12日 水曜日
75. システム開発:品質&開発効率の一番ピン

私の会社生活の最初の15年ほどは、
ソフトウェア構造=モデル構造、アーキテクチャの追求に明け暮れた
と言って良いかもしれない

2011年 講演資料から



2022年 MotorFan...

74. 原子力発電と火力発電をMBDする

2026年8月11日 火曜日
74. 原子力発電と火力発電をMBDする

原子力発電と火力発電をMBDする




20年前に 弊社社長の人見さんは 
EVの技術評価するために、原子力発電と火力発電のCO2比較をされていました
詳し...

73. 裏日本史:武内宿禰からの伝承と秘儀

2026年8月11日 火曜日
73. 裏日本史:武内宿禰からの伝承と秘儀

裏日本史:武内宿禰「竹内口伝」とは



モデルベース開発 の コンサルティング本業とは、かけ離れまくりますが、
今年の夏休みの遊びとして、日本歴史研究を はじめてしまいましたので
もう1話だけ、書いてみたいと思います
夏にちょうど良い、寒くなるほど怖い怪談です

裏日本史「竹内口伝」について、勉強したことをすこし話してみたい
 古事記の時代、 武内宿禰という天皇に支えた人から現代の末裔にまで語り継がれた物語です
 お札になった武内宿禰
 武内宿禰は、明治時代の一円札肖像に使用されました人だそうです



南北朝時代、天皇家が 北と南に分かれたあと、
北朝が 現在の天皇につながっております、南朝は断絶され怨念が残ったとされます
武内宿禰の一族は南朝方、南北朝時代以降、歴史の表舞台から隠れ、
南朝方としての伝承は門外不出の秘密神道として歴代の末裔に伝えられてきました
それが、裏日本史 竹内口伝 です
 正確には この一族伝承には2つあり、
 一般公開されている部分=竹内文書、非公開部分=竹内口伝
 武内口伝と書かない点も、1つのカモフラージュなのでしょう

 世の中の歴史書、文書は
多くの場合、支配したものは自分たちに都合が悪い歴史記述部分を消したり書き換えたりします
ですから、複数の文書を 読み解かないと 本当の歴史は 見えてこない
 竹内口伝、本当かどうかは諸説ありますが、
一部、本当の部分があるに違いないと、思ってしまいます

現代の
竹内睦泰氏=第73世武内宿禰(たけうちのすくね)
日本の古神道研究家・作家・元予備校講師の 竹内睦泰氏



竹内...

72. 竹田恒泰氏:文筆力とビジネス力

2026年8月7日 金曜日
72. 竹田恒泰氏:文筆力とビジネス力

竹田恒泰さんとは

明治天皇の玄孫
戦後、皇室から離脱された 竹田の宮家 の子孫

この人ただものじゃない、天才すぎる、多才過ぎる

むずかしいことをかんたんに言語化する能力が半端ない
ビジネスも歴史学者も執筆家も政治評論家も両替商もユーチューバーも
そしてラーメン屋、何でもやって成功してしまう、意味わからないくらいだ



<歴史学者・文筆家>
  歴史教科書の執筆
 執筆するが、何回も 審査当局からは 不合格教科書とされる、
 令和書籍ということだが、実態はほぼ一人で執筆というからすごい
 4年連続不合格、、、

 この顛末が面白い
 合格しないことを逆手にとって
 「不合格教科書」 と言う名前で 出版して売りまくった
 その教科書をつかって YOUTUBEでの 日本史授業の教壇に 自ら立つ
 動画を100本くらい出してしまう
 この内容が とても すばらしく&面白くて ファンになってしまった
 世論を味方につけて、その後、歴史教科書として 合格を果たす



<ビジネスマン>
 古墳ビジネス


 https://www....

71. 個人向国債が金利2%超!をモデルで説明

2026年8月6日 木曜日
71. 個人向国債が金利2%超!をモデルで説明

元本1000万円が  5年で1082万円!  国債すごいぞ

8/6募集開始
個人向け国債 の金利が 驚異的だ
5年固定金利 = 2.06% 
目を疑った 1000万円を5年預ければ、利子が82万円(税引後) 
ここ30年ほど 見たことがない数字だ


なぜ???
どんなメカニズムで、この金利は決定されるのか?
をシステム工学視点で解析してみた

素人考えでは
きっと、国がこれから進める、17分野の積極投資の 資金獲得のため
国民からお金を集めまくる作戦だろう! と思った
でも、国が直接、これを決定する権限がないことを知った

個人向け国債の金利は、誰か一人が決めているわけではない
個人向け国債の利率は、
まず通常の国債市場で、
銀行・証券会社・保険会社などが国債の購入価格と数量を入札し、
その価格から市場利回りが逆算される。
その市場利回りを基準金利とし、財務省が定めた商品ルールを通して
個人向け国債の利率が決まる。
固定5年:5年基準金利...

70. 消費税効果をモデルベース開発で予測する

2026年8月3日 月曜日
70. 消費税効果をモデルベース開発で予測する

世間でも政財界でも、消費税の話題沸騰だ 





A派閥(代表例:高市総理、経済学者高橋洋一郎、など)は、
   消費税の効果は、すぐ売価に反映され、経済が活性化して、税収が増えると説明する



B派閥(代表例:河野太郎、有名税理士湖東京至、など)は、
   消費税の効果は、まったく売価に反映されない、経済は悪化すると説明する




真逆を言われるので、みんなが混乱する

今日はこれを わかりやすく解明してみたい

これらの主張を聞くと
 各種の損失因子や利得因子を擦り合わせながら 安定点に収束していく 
...

69. 高市総理にお伝えしたい一番ピン思考

2026年8月2日 日曜日
69. 高市総理にお伝えしたい一番ピン思考

私は高市早苗総理の方針は、ほぼほぼ支持している。



積極財政! 大いに期待したい






これから投資が活発になり、
日本の失われた30年が復興するはず。とても期待している。

 投資上限額は設定せず、将来性あるならば青天井! 
 もうガラスの天井ではない。ここまでは良い



1つだけ不満がある。この表を見てほしい。




 この17分野に 大きな投資をする方針。 

  表面的な姿しか 挙げていない  
  モデルベース開発MBDは?

 これら17分野すべて を 
    効率よく開発できる MBD技術こそが 一番ピンだろう




 高市内閣へ 一番ピン思考を お伝えしたい

 無償でコンサルティングしますよ

   言うのは自由だ、相手にされないだけですけれど



きっと
モデルベース開発を
使う未来...

68. 経営と技術をつなぐ人見流コンサルティング

2026年8月1日 土曜日
68. 経営と技術をつなぐ人見流コンサルティング

株式会社i-Models  我が社は、
経営と技術をつなぐコンサルティングをいたしますと
人見光夫社長が公言しております

技術の前に、経営が正しい ゴール定義をしなければ、何事もうまくいかない
ゴールを間違えれば、どんな手段でがんばろうとも、最悪の結果となる
これは、あたり前、
でも多くの方はきっと ピンと来ておられないであろうと推察しております

そんなバカな間違えはしてませんよと笑う経営者は多いと思います
でも本当でしょうか? 
世界の名だたる大企業のほとんどが間違えている事例もあるのです

その代表例は
「世界中が陥ったEVゴール戦略のまちがい」でしょう



EVについて 過去15年ほどを振り返ってみましょう...

67. 品質を考えたモデルベース開発とは

2026年7月21日 火曜日
67. 品質を考えたモデルベース開発とは

モデルベース開発について
お伝えしたいことは山ほどありますが、
モデルベース開発を使いこなしている人の多くがはまりやすい失敗
その代表例の1つ について説明してみたいと思います

よくこんな事例があります、多くの開発現場で起こっていると思います

開発で最適問題を解いた結果、過去に例のない高い性能を出せた。しかし数年後、大品質問題。
開発中は、それが問題であることに気づかず、諌めるどころか、
本人も上司も満足で、賞賛してしまう事例です。そして、忘れた頃に大問題発生。
気がついた時には取り返しがつかない大惨事。

このような物語を あくまでも、フィクションで、小説風に書いてみます


<ある成果発表会でのやり取り(フィクション)>
登場人物
A:成果発表者A
B:部長(Aの部門)
C:部長(他部門)
D:開発TOP


B:...

66. 天皇家というシステムロバスト性

2026年7月19日 日曜日
66. 天皇家というシステムロバスト性

ニュースで、天皇の継承ルール、皇室典範の改訂が伝わってくる。
私は天皇を、崇拝するわけでもなく、否定するわけでもなく、神を信じるわけでもなく
ニュートラルな人であることを断っておくが、

65. 人材育成を失敗するための悪魔の辞典

2026年7月17日 金曜日
65. 人材育成を失敗するための悪魔の辞典

どこの会社でも 人材育成は重要だと言われております
    しかし ときどき 不可解なことが 起きているかもかもしれません
  今日は、両極端を 並べることで 理解を深める試みをしてみます
  そこまでひどいことは起こっていないと思われますが、、、あくまでも対比で 
 
テーマ:「人材を育成して会社を成長させる、は考え方で大きな差がつきます」

  昔から世界には 悪魔の辞典 というものが存在する。正論を書くよりも、正論の反対を書いた方が、人々は正論を深く理解するからであろう。今回のブログは、この流儀を 真似てみる。
 
A天使の辞書(これに留意すればうまくいく)
Vs
S悪魔の辞書(これに留意すれば失敗する)
 
 の形式で 要点をお伝えしたいと思います 
 
 
 
・経営者の価値観
A教育費用は投資だ(人に蓄積され永続的に効果発揮される)
S教育費用は消費だ(出費抑制するほど儲かる気分になる)
 
・部長級の価値観
A教育でどの能力をどれくらい伸ばせば、効率や品質にどんな影響があるか自ら考えている
S教育がどんな効果があるのかわからない、部下に効果説明しろと言う
 
・マネージャ〜主任の価値観
A人材育成の目標と計画がある、定期的に本人と擦り合わせる、動機づける
S人材育成は受講者希望に任せる、目標は考えたこともない、動機づけはやりようがない
 
・全ての幹部社員の価値観
A人材育成で、人材の能力が上がることが大きな価値だ、成果は結果に過ぎないと考える
S人材育成の成果が出る頃には自分は転籍している、自分が評価もされない、興味ない
A人材育成で成果出すことの価値観を組織に周知徹底、人事評価にも反映する
S量産開発での問題解決こそが最大の成果、そればかり人事評価する
 
・受講後アンケート@受講者
A...

64. 飛んで移動するAI探査システム構想

2026年7月17日 金曜日
64. 飛んで移動するAI探査システム構想

個人的に好評な 妄想の特許発明シリーズ です
前回は、月面の豊富な資源をつかって、地球2500年分のエネルギー問題を解決する発明だった
(資源輸送問題の矛盾解決)
今回のテーマは、日本の広大な海洋や未知の島々を、人間が安全に超高効率で理解するための
「AI探査システム」の発明

<発明動機>
日本は世界有数の海洋国家である。しかし、その広大な海域や離島の多くは、人が容易に立ち入ることができない。今後、南鳥島や沖ノ鳥島周辺ではレアアースをはじめとする資源の開発、尖閣諸島での環境調査、新しい活動が増えていくだろう。その地やその近くの洋上に駐在する人も増えるだろう。そのとき必要になるのは、人間に代わって、安全を確認し、環境を調査できる新しいインフラである。孤島調査だけではない、国内でも 森林に広く潜む クマの生態系調査も 一気に進めたい。


<発明要点>
アーキテクチャ: 航続飛行距離5,...

63. ジョンレノン的ユートピアのロバスト性

2026年6月27日 土曜日
63. ジョンレノン的ユートピアのロバスト性

「国境も、宗教も、所有も ない世界を想像してみよう、そして世界はひとつ、、、」
  有名な名曲 IMAGINE     、若い頃からレコードが擦り切れるほど聞いた



https://www.youtube.com/watch?v=VOgFZfRVaww

 




パリ五輪のオープニングでの、セーヌの上で燃えるピアノと 歌唱にも感動した。
https://www.youtube.com/watch?v=3yAkbBOZ3wg
世界は一つ、戦争も争いもない世界、、、、これを聞くと心地よい。このときだけワインに酔ってるようだ。

エンジニアとして、この状態は安定的に存在できるだろうか、と夢想する
存在できるとしたらどんな状態だ?  争いがない状態は作れるのか?考えてみたい

さて、魚世界の争いの話からアプローチしてみたい
妙でしょ、私はアナロジーから学ぶのが好きだ

私は海水魚を飼っている、複数の種族が 1つの水槽に 入っている
相性が悪いと、相手が死ぬまで攻撃する、相手が隅に蹲っても容赦はない
争う相手と争わない相手には法則がある


1)完全に違う種族の場合 はお互いに無視、けんかもしない
...

62. 国家のシステムロバスト性

2026年6月26日 金曜日
62.  国家のシステムロバスト性

日本の人口減少が危ない、日本はいずれ消滅する とイーロンマスクにX投稿された
イーロンは日本が好きなことで有名だから、どこかの国からの誹謗中傷とは違うだろう
ほんとうに心配してくれている
日本が亡くなったら世界の損失だ ということも 同時に語ってくれている


豊かな成熟社会ではどこでも起こってきたことだ、お金は自分のために使いたいエゴから、
育児に時間とお金を使おうとしなくなる、古代ローマでも。
でもどうだろう? そうでない良い答えがある、と私は考える派だ。

国民総生産が減るから国家の富が減る、貧乏になる、国の維持もできなくなる、他国に支配されるというのが、ほろびるぞ!という人たちの論理だろう。でも、人間とAIがどちらも元気よく働けば、容易に国民総生産はいくらでも増えるだろう

世界全体でそれが起きるから、富の過剰供給、分配しきれない、貯金しきれない、と思う。貧富の差が激しくなる。でも貧の部分を助けないと治安は悪くなるから、富を得た者もお金は出すだろう。下限所得ラインは今より良いところで保持されつつ、少ない人口で、豊かな生活が安定化する と良いな

それよりも危険なのは、
豊かになった民族は、働くことをやめ、嫌なことは他の民族に任せる動向だ。ローマ人も、働かなくなり、嫌な仕事は他民族を受け入れて低賃金で働いてもらっていた。軍隊さえも他民族ばかりとなり、士気はあがらず、国を守る機能も失われたという、
こちらのほうがよほど国家の危機の理由としては 起こり得る話だろう



ChatGPTと結構長い時間にわたり議論した。テーマは人口減少と移民政策だった。

 私が終始考えたのは、「国家という巨大システムをどう設計するか」である。
「異文化の外国人を所定以上増やしすぎると、
...

61. MBSEのお手本 = 人見メソッド

2026年6月14日 日曜日
61.  MBSEのお手本 = 人見メソッド

MBSE =モデルベースシステムズエンジニアリング
航空宇宙から始まり、大規模複雑系高度なシステムを開発するため
学問体系化してきた手法だ

近年は 多くの産業分野で 広く普及を始めている
使い始めているという意味ではひろがってきたが ほぼ成功事例が少ないということも特徴
(MBSEツールメーカーの偉い人が嘆いていたので最新実情としてもまちがいないだろう)



 慶應大学の有名なMBSEの先生、お二人に、お褒めいただいた仕事がある。
SKYACTIVのエンジン開発(ハード&ソフト)について、先生の著書であるIPA書籍の中で、
世の中の MBSE成功事例のお手本として、私たちの開発が紹介されたのだ。

https://www.ipa.go.jp/archive/files/000064704.pdf
なぜか無料PDF...

60. SPACEXの開発はお手本だ

2026年6月10日 水曜日
60.  SPACEXの開発はお手本だ

スペースXのロケットエンジン について、解析してみたい
これは過去のブログでも一回、取り上げたことがある、その続編でもある






ロケット本体のお尻には、このロケットユニットエンジンが、なんと33個配置されている




これがいかに普通ではないか? 
過去のアポロ計画で使われた サターンロケットと比べると、
その差は明らかだ、サターンは5個。


一個のロケットエンジンユニットに着目すれば、
出力性能は、現在でもサターン型は世界一の性能で、
スペースXは それを超えていない

制御システムエンジニアの観点から見ても、5つは制御性から理にかなっていて、真ん中が推進力
360度の推進方向ベクトル調整を4つでやれば良いのだから、最小構成でシンプルな良いアーキテクチャに見える
一見はそうだが、、、、、

注)ロケットエンジンの単体でも、ジェット噴射方向をぐるぐる変える機能を持っているので、ベクトル制御可能。
  ただし、一基でそれをやると応答性が悪く安定しない。自分でバランスを崩す。これを相殺する協調制御のためには複数必要。





SPACE-X...

59. 従来の開発は考え方も手順も間違っている

2026年6月1日 月曜日
59.  従来の開発は考え方も手順も間違っている

従来の開発プロセスを考えてみよう。

モーター開発でもエンジン開発でもある程度以上の大規模開発では、基本的に同じようなことが起こっていると思う。開発では、性能、信頼性、NVH(騒音・振動)...

58. AIにグラフィックアートさせてみた

2026年5月8日 金曜日
58.  AIにグラフィックアートさせてみた

AIはまだまだ曲者で、うまくいくものとうまくいかないものがある
たとえば、次のようなものは、従来うまくいきにくかった

・しりとり
・建築構想図
・グラフィックアート
・動画 



 2年前くらいから 定点観測しており、「しりとり」はほぼ完璧となった。難しいのがアート系で 10回に一回くらい まぐれで良いのを出してくれるが、むかつくのは その初案が良くても それを リファインしていくときの対話がうまくいかない。こちらが不正確に話しているのであれば、まだしも、

「明度を10%あげてくれ、それ以外は変更するな」と指示してるのに
 彩度をかえたり 色相を変えたり 形状まで 勝手に変えてくるので
 何回指示しても 積み重ねの仕事にならない
 数点の改善をしていくうちに、最初の改善がこわれていく、ぐるぐるまわって、一向に良くならない
 10回やらせて、結局、最初の案が 一番良かった、ということも多々ある
 良いデザイン案は あらかじめ 覚えており、それを再構成して出してくるのだあろうが、アートのセンスもない、バランスの概念もない、どこの何をどのようにかえるのかが把握できていない様子で、アート作品を作るパートナーとしては最悪だ。
 ごく簡単な 言ったこともやってくれない感じ。
 

 先日、ホームページをリニューアルしたのだが、いくつかアニメーションを作った。事前準備で数枚のグラフィック画像をまず作らせてみたのだが、これがとても大変であった。下記に示すグラフィックは、1枚作るのに30分 はかかっている。











知能指数が高い 
しかし 人の言うことは聞かず、
自分よがりの作品をおしつけてくる頑固者 
と 仕事をしている感覚だ


こうして やっと 数枚の ねた画像 ができたのだが
これをアニメーションにするのが また一苦労
everWEB...

57. マニュアルなしで使えるソフトが本物だ

2026年4月30日 木曜日
57.  マニュアルなしで使えるソフトが本物だ

記憶では1999年から、自分のホームページを作ってきた、
使ったソフトウェアは HomepageBuilder 日本IBM製だった



 当時としてはこれも優れもの



 2代目のソフトは、初代MacBookAirに標準添付されていた iWeb というソフト、2008年製


、これが極めて優れもので、簡単に綺麗なグラフィックをさっと組めた。
透明度もぼかしも影も、雑誌紙面のような写真囲みテキストも、自由自在
(マイクロソフトはだいぶ経過してこれをマルパクリ)。
マニュアルなしでサクサク直感的に使えた。ソフトウェアのお手本と言っても良い。

 素晴らしすぎた! 感動レベルだった。

 きっと、スティーブ・ジョブスが、一時期Appleを追い出された時に取り組んでいた、
アニメソフトウェアの開発経験(ディズニー トイストーリーのアニメーションをつくった会社)
は相当に生かされているように思った。
 iWeb...

56. いつまでも若くあるためのクルマ

2026年4月30日 木曜日
56.  いつまでも若くあるためのクルマ

私事だが、
2015年製 ロードスター/ND/AT車 から、
2026年製 ロードスター/ND/MT車 へ乗り換えた

 2代目のロードスターである

 見た目のデザインは、この2つはあまり変わらないのだが、
あらゆる面の熟成進化に感動した

・駆動力制御の解像度が一桁あがった
・走る曲がる止まるの車両運動性能がリニアでシルキー
・乗り心地が 大人のスポーツカーになった
・エレキプラットフォーム一新で、最新の安全装備
・AppleMusic...

55. 教育投資が成長力を決める

2026年4月30日 木曜日
55.  教育投資が成長力を決める

YouTUBEで、民主党 椎葉幹事長が 日本の停滞を憂いておられた。 
 一方で、中国はいろんな意味で大国に進化した。




    過去30年間で、教育投資の変化を見ると...

54. 仏教は 究極のコネクティビティシステム

2026年4月30日 木曜日
54.  仏教は 究極のコネクティビティシステム

イエール大学 成田祐輔氏が、
     仏教会の大御所 興福寺 多川俊映氏と対話、
       おもしろい話を聞くことができた。
 
 番組の趣旨とは違うのだが、わたしは、別...

53. すべてAIベースは、テスラの情報戦か?

2026年4月30日 木曜日
53.  すべてAIベースは、テスラの情報戦か?

これから将来の 制御ソフトウェア は、
                                    ルールベースか? AIベースか?

「コードは不要」
「すべてニューラルネット(以下NNと略)でEnd-to-End」
──そんな刺激的なフレーズが世の中に拡散されている。

 なかでも、その象徴とも言えるのがテスラだ
構造を無視して設計はできるのか?...

52. 猫の国、変革しない国は滅びる

2026年4月30日 木曜日
52.  猫の国、変革しない国は滅びる

成田悠輔風に、猫の話で話すとこうなる
政治家は猫になる、猫には期待できない、AIの方が正しい意思決定ができる時代が来るであろう
正しい意思決定できない 会社も国も滅びる 

シンプルに当たり前の原理を言おう、
利益率がマイナスになれば、どんなに立派な会社でも大きな会社でも、必ず潰れる
 
利益率を向上させるための 過去の変革事例
1-コスト構造変革     ARM...

51. AIに小説を書かせてみた

2026年4月30日 木曜日
51.  AIに小説を書かせてみた

このブログの「45話. やがてお金は絶滅する 」
で私が描いた超短編小説、これをAIに 再創作させてみた。
谷崎潤一郎風 と 志賀直哉風 の2作である。 

まず最初に 谷崎潤...

50. イーロンマスクのFTP 第一原理思考

2026年4月30日 木曜日
50.  イーロンマスクのFTP 第一原理思考

最近、YouTubeでいろんな変人をさがして、
その人の研究することにはまっている。その中の注目の一人、
イーロンマスク

FTP 第一原理思考 
「FTPとは複雑な問題を最も基本的な要素に分解する」

 イーロンマスクが掲げる 思考原理だそうだ、
  とても 素晴らしい考え方だ。

 かつて、NASAが 品質工学 タグチメソッドを 使っているとホームページで公言していた時期があった、それに新しい考え方を加えたものとも思える。





SpaceX...

49. 大発明でイーロンマスク以上の富豪になる

2026年4月30日 木曜日
49.  大発明でイーロンマスク以上の富豪になる

発明で、イーロンマスクを超える富豪になる夢を描いてみる 

クレージーの領域であるが、考えるのは自由、考えたくて考えたくて、夜も眠りたくないくらい妄想する、わたしの病気である。昨晩、真夜中に、ベッドで天井見ながら妄想した話をする。 当然であるが、解決する課題が大きいほど、大きな価値を生み出し、巨万の富をえる法則、ここまでは誰も反論しないだろう。

 核融合発電は 夢の技術であると言われる。当面、向こう50年くらいは、地球上で開発、運用は行われるであろう。しかし、宇宙レベルでの最適化問題を考えて見たいのが、今日のお題だ。

<解決しようとする課題>
 月面の裏に、ヘリューム3という資源が、鉱物に吸着する形で大量にある、地球上には存在しない資源である。およそ地球上の全電力需要の2500年分が埋蔵されている。しかし月で採掘して、地球まで運ぶのでは、経済成立性は絶望的。
 ・地球のエネルギー問題を解決する、
   宇宙レベルでのエネルギー最適化、経済性を含めて
 ・AI運用による地球のCO2をふやさない
 ・原子力発電所の危険を回避する
 ・エネルギー起因の 世界大戦を回避する 
<従来の発明事例>
 ・...

48. ベテランの暗黙知をAIに入れる

2026年4月30日 木曜日
48.  ベテランの暗黙知をAIに入れる

現在のChatGPTにできないことの1つとして、世間のネットでは検索できないデータ問題がある。
代表例は、ベテランエンジニアの暗黙知だ。ある製品のユニークな品質問題ノウハウなど、、、企業にとっては極秘であって、決して社外に出ることがない情報だ。こればかりは、いくらビッグデータといっても、どこにも存在しない。でもこのデータがないと、ChatGPTは ベテランエンジニアにはかなわない。
 
 ここに一石を投げたのが、ソフトバンクの孫氏だ。



ChatGPTの開発元のOpenAI社と連携し
まず、ソフトバンク社内でこれを 進めることにした、と宣言
https://www....

47. ChatGPT の間違いを正す推論

2026年4月30日 木曜日
47.   ChatGPT の間違いを正す推論

最近、YouTubeでいろんな変人をさがして、
その人の研究することに はまっている。ここではこの人を紹介する。 苫米地英人博士 (カーネギーメロン大学計算言語学 博士)だ。
 ところでまずお名前の読み方がわからない、とまべち と読むそうだ。

  前回、...

46. 仮想世界で2万世代進化させる

2026年4月30日 木曜日
46.   仮想世界で2万世代進化させる

最近、YouTubeでいろんな変人をさがして、
その人の研究することに はまっている。ここではこの人を紹介する。 千葉工業大学 吉田博士 だ。 

4足歩行ロボットを 仮想世界で 2万世代進化させると どうなるか
千葉工業大学 吉田博士 


https://www.youtube.com/watch?v=g8abhEHcFA4...

45. やがてお金は絶滅する

2026年4月30日 木曜日
45.   やがてお金は絶滅する

最近、YouTubeでいろんな変人をさがして、
その人の研究することに はまっている。その中の注目の一人、成田悠輔(米国イェール大学アシスタント・プロフェッサー)、というアンドロイド的人格がおもしろい。
 文学的才能を持った合理主義者、きっと人間ではなくAIに近い存在だろう。人間の反応は気にせずに、世
界最適化問題をズバズバ切り込む。彼の発言、世界を最適化するためには、老人の集団自決が良い答えだ、という言葉は人間からはでないだろう。でもAIはその発言をする可能性はある、と思えなくもないから空恐ろしい。その言葉には、まったく同意できないが、他の部分で、真理をついて面白いところがあると思えているので、その部分だけ、ここでは取り上げる。

 彼はこう予言している 

「やがてお金は絶滅する」

 人の価値は、お金で測るのではなく、過去に何を成し遂げてきて、現在までの因果関係でどんな貢献があったかで計測するべきだという考え方。これは響いた。 私の心に響いたには伏線がある。社会の不合理を感じることは、いくつか思いつくこともある。 


ある超一流MBDエンジニア K氏の 
...

44. MBD × AI で開発生産性を3倍にする

2026年4月30日 木曜日
44.   MBD × AI で開発生産性を3倍にする

コンサルティングを差し上げているあるお客様からこう言われた、
「あなたの話とそっくりな話を聞いたんです!
『M社・マルチソリューション説明会2025 』 いうイベントで、
内容が素晴らしくて感動したのですが、その話がそっくりだったんです」

 「残念ながらそのイベントは存じ上げておらず、それは急いで聞いて見なければいけませんねえ」
と私はYouTubeをぐぐった。


https://www.youtube.com/watch?v=-OZ5hQpC8VU



 M社社長、CTO役員、次期CTO役員、生産系役員 の会社のTOP4名が、
90分に渡って、これからの技術戦略を説明する内容であった。

 内容要旨は、

小さな会社だが...

43. 知財発明には原理がある

2026年4月30日 木曜日
43.   知財発明には原理がある

40年前の話である。昔々、あるところに、、、、のレベルの昔話となる。
新人であった私は、前述のプログラム読解の宿題をきっかけに、トラクション制御の開発チームに巻き込まれた。

 いただいた宿題は、この制御プログラムを読んで、知財発明を 勝手にしておいてくれ、と言う宿題だった。プログラムは前回読んだ時よりも、数ヶ月後だったのでプログラムは大改定され進化していた。
 多才ですごい先輩だった。先輩は忙しくて自分で知財を出せないから、 と言う事情だったようだ。
でも、まあ考えてみれば、あれもこれも無茶な宿題だった。
 
 知財部の図書室に山籠りして他社技術を読み漁った。一人発明大会だった。 
2ヶ月ほどで、42件の出願案を知財部から 出願承認いただいた。42件の弁理士説明資料は数週間で書き上げた。 
これほどの膨大な技術説明を、どう早く文書化するかも、パズルの楽しみがあった。
 論理のAND...

42. 言語の意味理解

2026年4月30日 木曜日
42.   言語の意味理解

私はものすごく、ハヤトチリが多い、聞き間違いが多い、
理解ミスが多い、、、世間的にも 困った人である 
   よく、「人の話を聞いていない」と言われる、いや、叱られる。
  半分は聞いていると思うのだが、聞くふりしてその先のことが気になってしょうがないので、先のことや周辺のことを考えながら聞いている。つまり、上の空状態だ。これは文章も読む時もそうだ、、、


 
  ARMのハーマンハウザー卿に、面白いお話を伺ったことがある。
 程度問題こそあれ、多くの人が、人の話を聞いていないそうだ。ところどころ聞いて、過去の自分の経験に近い事例を頭で探索して、それに当てはめて推論を繰り返しているそうだ。
 悪いことばかりではなく、...

41. モデルベース開発の歴史

2026年4月30日 木曜日
41.   モデルベース開発の歴史

私の知る、自動車開発における モデルベース開発の歴史をたどってみたい。1984年からの物語となるが、当時はまだ、MBDツールメーカーなるものは存在しない時代だった。すべてのツールもモデルも、モデルベースの言語すらも、すべて内製開発で進めてきたのであった。SECジャーナル誌2012年(右の図はその紙面から)に このことは書いてある。これを 時系列に整理してふりかえってみたい。


(1)...

40. 雑誌 MotorFan 「SDVに負けない」

2026年4月30日 木曜日
40.   雑誌 MotorFan 「SDVに負けない」

今月も、MotorFanに、モデルベース開発 の話題がたくさんです。
これまた早速買わなければと思い、AMAZONで注文したら、20時間ほどで届いた、これまたすごい革新ですよね(Kindle版がもっと早いですが、手元に持ちたい老人なもので、、、)。


 ページをめくると、P64-67:...

39. 雑誌 MotorFan 「MBDとは何か」

2026年4月30日 木曜日
39.   雑誌 MotorFan 「MBDとは何か」

ある方が、「MotorFanに、モデルベース開発が特集されてますよ!
 見ましたか? 自動車雑誌のど真ん中の話題に、モデルベース開発
   が出てくるような時代になったのですねえ!」 
...

38. ひさしぶりのMBD技術講演会

2026年4月30日 木曜日
38.   ひさしぶりのMBD技術講演会

久しぶりに、モデルベース開発の技術講演の依頼を受託しました。限定された顧客の会社内での技術勉強会は、近年もたくさんお受けしてきましたが、不特定多数が参加する大きな場での講演は、本当に久しぶりです。
 dSPACE...

37. モデルベース開発革新の成果

2026年4月30日 木曜日
37.   モデルベース開発革新の成果

モデルベース開発革新の成果、定量的効果事例を教えて欲しい、という依頼は、よく受けることがあります。
 モデルベースへの投資をしてもらう意味でも、投資対効果の説明が必要となっている、という内情のようです。
 これ、説明が簡単そうで、なかなかむずかしいのですね。
 難しい理由の一つは、私の知っている事例はその会社の秘密保持のため、具体的な話をしたくても、してはいけない、ということです。

 ネットを見ておりましたら、自分が掲載された懐かしい記事をみつけました。そこにちょうど、この成果をまとめたものを発見。
会社の承認を受けて出て行った文章ですから、なんら公開の問題がないわけです。
 転載とはなりますが、日頃から受けてきたこの質問への、ひとつの回答とさせていただきます。



「技術経営・イノベーション大賞...

36. シリコンヒルズの思い出

2026年4月30日 木曜日
36.   シリコンヒルズの思い出

自動車メーカーに勤めていた頃、先進技術の開発 を担当していたことから、世界中の先進技術を担う地域を多く訪問していた。決して遊びで訪問したのではないよ、と弁明しても、同僚の多くは笑う。そこは受けるところじゃない、マジなんだけどなあ、、、みんな、私が遊んでいたと、信じて疑っていないようである。まあいいわ。
 CASEの時代、ソフトウェアの時代、、に備えての、IT分野やソフト分野やDX分野GAFA分野、、の技術のメッカに出向いての真面目な活動だった。特に私の本部がオフィスを持っていたシリコンバレーは足繁く通ったが、他にも 多くの シリコン***と呼ばれる 先進技術のメッカがある。ネット検索するだけで、下記のような シリコン先進地域があると出てくる。 全部を訪問したわけではないが、そのいくつかは訪問した経験がある。仕事の話はできないので、そこでの、オフ時間での思い出だけ語ってみたい。

 ・シリコンバレー(谷):カリフォルニア州 サンノゼ
 ・シリコンプレーン(平原):テキサス州 ダラス・フォートワース
 ・シリコンフォレスト(森林):オレゴン州...

35. シリコンバレーの思い出

2026年4月30日 木曜日
35.   シリコンバレーの思い出

2015年5月、日本経済新聞に、
M株式会社が米国シリコンバレーオフィスを開設、の記事が掲載された。


私たちの本部が、この思い入れある思い出深いオフィスを開設したのは、2015年。私が本部長に就任した年だ。





 公式に発表はしなかったが、もともと、シリコンバレーは、オープンに、多くの会社が出会い、受け入れ、シナジーを出す場であるから、秘密とは思っていなかったし、新聞にでることはもともと想定していた。
 
 


 数年が経ち、シリコンバレーオフィスの駐在メンバーも入れ替わりあり、帰国したメンバーが、2018年、M社公認のマスコミ取材に応じた。面白い記事がある。これだ。
https://gendai.media/articles/-/58441?page=1

 シリコンバレーオフィスでの成果の1つがこれだ。 人材開発こそ、最も重要な革新、新しい時代を生き抜く人材を育てたい、しかも多く早く効率的に育てたいと切望して進めた仕事だった。

...

34. トランスミッション開発のMBD

2026年4月30日 木曜日
34.  トランスミッション開発のMBD

つい先日、懐かしいメンバーと、とても久しぶりに再会できた。入社当時から仕事を一緒にさせていただいたN氏の退職記念パーティーであった。昔々、トランスミッション開発をいっしょにやったメンバーも集まっていた。

 2つ 話があるのだが、順番に話してみたい。

 1つ目の話は、1985年頃からだったと思う、トルコンレスの、湿式クラッチ制御による、制御系開発を行っていた。オートマチックトランスミッションであったが、AT車と言うよりも、MT車を自動制御する自動変速操作ロボット、と言えるものだった。当時、ETXという愛称で呼んでいた。ダイレクト感があって、独特の魅力であったが、制御としては安定せず、随分苦労した思い出がある。
 1日かけてファインチューニングして、変速ショックもない良いチューニングができたと確信しても、翌日確認すると、全くショック感が違う、なぜ??? やってもやっても安定しない。
 ハードウェアの問題に違いないと、2Wに一回は分解整備、、、、もう一度、ファインチューニング、、、今度こそOK!...

33. モデルベース開発のシンボルマーク

2026年4月30日 木曜日
33.  モデルベース開発のシンボルマーク

これまた、多くの方にはどうでも良い話であると知りつつ、私の会社の赤いシンボルマーク、ロゴ、について少しだけ面白い経緯を話してみたいと思う。


 実は、このロゴは、自分の会社のためにデザインしたものではなく、JAMBE、ALLJAPANで設立された、MBD推進センター(Japan...

32. ケンブリッジへのオマージュ

2026年4月30日 木曜日
32.  ケンブリッジへのオマージュ

多くの方にはどうでも良い話であると知りつつ、私のホームページに使っている背景画像について、蘊蓄(うんちく)をたれてみたい。一部の親しい人は、この画像が、ホームページだけでなく、私の様々な資料の背景画像として使われていることを、見ておられるはず。

 下記の背景画像は、たくさんの画像を組み合わせて、オリジナルでアートした自作作品なのです。





 全ての元画像は説明しませんが、思い入れのある画像は、下記の2つ。





...

31. MBD入門書 の執筆

2026年4月30日 木曜日
31.  MBD入門書 の執筆

2018年に、MBDの入門図書、その本の一部を執筆した。
コロナ社「実習で学ぶモデルベース開発」という本である。


 この本を出すにあたって、関係者と協議を重ね、とてもこだわった点があった。単なる操作教本にはしたくないということ。一回で多くを伝えようと思えば、うまくいかないことも知っているが、ぜひとも「MBDについての考え方」を伝えたい。そのためには、メカとエレキとソフトウェアの組み合わさった事例での、小さいけれどシステムを理解できるものにしたい、と考えた。
 机上での学習だけでなく、実機演習を入れて、そこでは、実機に外乱を加えて、制御しにくい意地悪を仕込みたい、意地悪に負けない戦略を考えさせたい、と思った。
 大学の経験豊富な先生方のお力をいただいて、それを具体的な形で、うまく表現できたのではないかと思う。

 このテキストは、大学や大学院の人たちの教材にも使われ、企業の教育にも多く使われている。このテキストで、数年前時点でのべ3千人への教育実施、その後は、調べていないが、順調に国内で広く水平展開されるものとなった。
 主に、広島地域での講座開催であるので、地元の自動車メーカー、地元の部品メーカー様、多くの受講をいただいているらしい。面白かったのは、広島地域で開催にもかかわらず、遠くから、県外の、自動車OEM...

30. 燃費30km/L の仮想車両が走る

2026年4月30日 木曜日
30.  燃費30km/L の仮想車両が走る

2014年、ドイツの有名なMBDツールメーカーである dSPACE社から講演の依頼を受けた。ユーザー・カンファレンス2014で、「SKYACTIV開発を支えたMBD」のお題でお話をさせていただいた。dSPACE社のMBD開発ツールを大いに活用させていただいてきたご縁からであった。

 以下の話は、その講演会でお話しした内容からである

 2011年に、燃費30km/Lのクルマをデビューさせ、いわゆる業界内では、
「マツダショック」 と呼ばれる激震となった。多くのライバル社から風に乗って聞こえてくる噂話は、「ハイブリッド車でもない普通のエンジン搭載車両で、こんな燃費が実現できるはずがなく、仕事が手につかないくらい、社内が大騒ぎになっている」とか、「役員から、なぜうちでできないのか?と問い詰められてこまってる」とか、「エンジン開発部門の地位が向上する話であり、悔しいけれど、自分たちの仕事への期待が高まりありがたい話でもある」とか、、、声が届いてきた。

 SKYACTIVの開発は、2012年に、排気量2Lの車でデビューの計画、2012年にCX5が出たので予定通りであったわけだ。とんでもない予定外は、計画の1年前倒ししかも内容のすり替え、「2011年に、1....

29. 絵画 と MBD 、わたしにとってのART

2026年4月30日 木曜日
29.  絵画 と MBD 、わたしにとってのART

若い頃、本気で絵描きになりたかった。たまにこの話をすると関心持ってくださる方がいる。すこし話してみようか、、と思う。

 私にとっての最初のアートは、写真だった、学生の頃、My暗室で、ネガもポジも、、、印画紙に映像を作り楽しむことから始まっている。焼き方で、まったくちがう意味をもたせることができ、その面白さにはまった。
...

28. 英国Secondmind社 ラスムーセン教授

2026年4月30日 木曜日
28.  英国Secondmind社 ラスムーセン教授

人工知能AI  で有名な 英国Secondmind社 と 
その社の会長でもある カール・ラスムーセン教授 との出会い
について、話してみたい。

   人工知能AI は、すでに車に搭載され、高度な便利を提供してくれていることは、多くの人が知るところであろう。この技術が革新的に進化したのは、カナダトロント大学 ジェフリー・ヒントン教授 の研究室が起源であることも、専門家であれば知るところである。 2012年、画像認識の世界大会 ImageNet...

27. 百歳になっても自分で運転できる車

2026年4月30日 木曜日
27.  百歳になっても自分で運転できる車

歳とってもバイクや自動車を運転しつづける人の方が、ボケもなく心身ともに健康でいられる、という研究結果がある。
 身近なところでも、運転免許を返上した途端に、ボケが始まり、歩けなくなり、寝たきりになってしまった例を知っている。安全のことさえクリアできれば、運転は健康によいことは知られている。
 
 Co-Pilot...

26. RX-7 の開発

2026年4月30日 木曜日
26.  RX-7 の開発

ある年の正月休み明け、
RX-7(1991年にデビューするFD)についての構想アイデアを出す会が開催された。


 その前機種の、ロータリー搭載車を、私は何度も技術開発のため整備&改造開発していた経験から、前機種のパッケージングは熟知していた。私にはずっと残念に思っていることがあった。せっかく他のエンジンよりコンパクトで小さなロータリーエンジンなのに、エンジン本体の真上に、オルタネータ(発電機)とインタークーラーが、重ねて搭載され、普通のエンジンと同じボンネット高さになっていた。

 アイデア会で私から出したアイデアは、
普通のレシプロエンジンでは、真似したくともなし得ない、パッケージング革新を行うべきだ、ボンネット高さは、現行よりも15cm下げれるはずだ。オルタネータなどは、エンジン上ではなく横に搭載してほしい。他社のどの車も実現できない、スーパーカーのような美しいプロポーションが実現できるはず! 性能はもちろん、どの車にも負けないものにしたい、と主張した。



 1991年にデビューしたRX-7:FD型、
どの車もなし得ない、低い車高、なんとドアノブは、ガラス部分に目立たないように配置され、一瞬、どこからドアを開ければ良いか戸惑うくらいだ。ドアはシンプルで美しい造形となる、こんな美しいドアは他にない。ボンネットも、サスの部分だけ筋肉のように盛り上がり、中央は極めて低い。このパッケージングは今のエンジン搭載車では実現できない。EVでは、可能になるかな、、と思う。
 


  わたしが...

25. 航空機業界のMBD

2026年4月30日 木曜日
25.  航空機業界のMBD

ダッソーFORUM 2015 での 特別講演を承った。
基調講演は、ダッソー ベルナール・シャーレス社長、特別講演は、AIRBUS社 VPの D氏 と、私の方は、「スカイアクティブの開発とそれを支えたモデルベース開発」というお題でお話しした。ダッソー社のMBDツールを大いに活用して成功したご縁からであった。



 後日、...

24. 思い出深い MBD特許

2026年4月30日 木曜日
24.  思い出深い MBD特許

実は、特許を出すのは面倒くさく、とても嫌いだった。出さないといけない時だけ、集中的に出した。
それでもいつのまにか、だいぶたまった。177件出している。 いくつか思い出深い特許がある。

(知財の図表はいずれも Google...

23. 答えは時々ある

2026年4月30日 木曜日
23.  答えは時々ある

人見師匠の著書に、「答えは必ずある」 という本がある

私の実力では、師匠のように、「答えは必ずある」とまでは 言い切れないので

万一私が本を書くときは、タイトルはこれでいかせてください

とだいぶ前から 師匠に承諾をいただいている



出版社は一向に打診してくれないだけのことである







  もちろん私の場合は、数多くの三振、ごくたまにヒット、まぐれで10年に一度のホームラン、の人生でしたので、ふつうの方がおちいりやすい失敗はすべて経験している私視点での、親しみやすい、大ベストセラー!? 


「答えは必ずある」、「答えは時々ある」、 これにて師弟2部作セット 

......Coming...

22. MBD三種の神器

2026年4月30日 木曜日
22.  MBD三種の神器

M社の記事や講演で必ず出てくる 3つの言葉がある

「モデルベース開発(MBD)」
「一番ピン」
「コモンアーキテクチャ」

 宝鏡=モデル (どうやって真実を映すか)
 宝剣=一番ピン (どうやっていっぺんにやっつけるか)
 宝玉=コモンアーキテクチャ (どうやってより多くの価値を生むか)

 この3つは、一つの考え方で、つながっている
 つながることで相乗の価値を生む




 画像はいずれも、技術講演のネット記事から


 












...

21. 一流大手を凌駕したMBD

2026年4月29日 水曜日
21.  一流大手を凌駕したMBD

2017年、T社とM社は、資本提携し、共同で、ある新会社まで設立した。
一流大手T社が、資本提携を対等条件で行うことは極めて珍しい、といわれている。なぜ、M社だけ特別扱い、だったのだろう?と当時話題になった。



このころ、複数のメディアから、次のような記事が出た
           (図はいずれも ネット公開記事から引用)

記事1 井上久男氏記事

記事2...

20. デザインとアート、シンポジウム

2026年4月29日 水曜日
20.  デザインとアート、シンポジウム

2016年に、日本工学アカデミーでの 講演を依頼された。いただいたお題は、「デザインとアート」。
  
 これまで、MBDのテーマでの依頼は多かったが、アートとの関係も語って欲しいとのこと、とても困った難題で、腰が引けた。もうひとつ、腰が引けていた理由があった。よく聞くと、ここの団体、かなり敷居が高い。ノーベル賞で有名なスウェーデンの王立科学アカデミーとも国際連携している姉妹団体。ノーベル賞受賞者 江崎玲於奈氏が発起人で生まれた団体で、現在もノーベル賞受賞者が複数名在籍(天野浩先生、野依良治先生、赤崎勇先生(故))、大学学長、名誉教授、技術顧問、、、が多数在籍、、、、そんなところで私が喋るのですか? 辞退することをがんばってみたのだが、依頼してこられた方がハウザー卿の友人の桑原氏であったこともあり、断り切れずに、お受けすることになった。 
 この伏線があっての、ポスター写真でしめす、2017年の 国際シンポジウム(同じ桑原氏が企画)であったと、後でわかることになる。このシンポジウムでも、同じテーマで、特別講演を依頼された。

 ここで、デザインという意味は、技術設計の方の意味だった。

 同じ話を2回したが、初回は一人での単発講演会、暑い夏であったが冷や汗をハンカチで拭いながらのキツイ講演となった。2回目の国際シンポジウムの時には、講演者は、私だけでなかったので、心強く楽しめた。
 基調講演は、ハーマンハウザー卿、...

19. MBDの革新提案は

2026年4月29日 水曜日
19.  MBDの革新提案は

1988年だった、技術研究所から、ロータリー実研研究開発グループへの転籍が決まった。その少しまえから、ロータリーエンジンの燃焼サイクル制御を研究開発していたご縁からであったと思う。過去の燃焼サイクルの...

18. MBDの原点となった仕事

2026年4月29日 水曜日
18.  MBDの原点となった仕事

わたしが新入社員1年目、最初のとんでもない仕事(前述:並列処理コンピュータの開発)が終わった1984年2月ころだったろうか、次の開発テーマをいただいた。

 「油圧シリンダを用いた、バイワ...

17. コンピュータアーキテクチャ

2026年4月29日 水曜日
17.  コンピュータアーキテクチャ

1983年、わたしが新入社員1年目にいただいたテーマは、自動車メーカー内ではありえないブッとんだものだった。

 「Intelから8087というCo-processorチップ(副-頭脳半導体)が発売された。これと8088のprocessorチップ(主...

16. 角田さん

2026年4月29日 水曜日
16.  角田さん

わたしが社会人になった時の最初の上司であった人、角田鎮男博士。40年近い会社生活で、二人の天才に出会ったが、その最初に出会った天才が、この尊敬すべき上司だった。
 当時の専務役員、ロータリー開発...

15. 人見さん(2)

2026年4月29日 水曜日
15.  人見さん(2)

SKYACTIVエンジンの誕生、を振り返ってみたい。私は何を書いてもクレームが来ない人見師匠のように暴露本を書く勇気はないので、問題がない範囲での、しかしできるだけ興味深い話を書くことに留意する。

14. 人見さん(1)

2026年4月29日 水曜日
14.  人見さん(1)

Googleで 人見光夫 とタイプすると、天才、、、、と出てくる。
 確かにそうだ。
 でも私にとってはそれ以上の存在、ずっと師匠として師事してきた。



やはり一番思い出深いのは、SKYACTIVエンジンの開発、その誕生からデビューまでの、密度高い時間であろう。

それは会社だけでなく、仕事が終わったオフサイトでも続いた。私が人見さんとのことで誰にも負けないのは、人見さんとオフサイトで飲んだ回数だろう。これだけは私の世界一記録。当時は毎週金曜日の夕方から土曜日の朝方までご一緒した。...

13. 日本発 MBD国際標準(3)

2026年4月29日 水曜日
13.  日本発 MBD国際標準(3)

2018年、欧州最大の標準化団体 prostep ivip(ドイツ)
のホームページに、私たちのガイドラインが掲載される日が来た。この時、先方からは、EUの国旗と日本の国旗を1つにつないだ、デザインアートが送られてきた。本当の意味で1つになったのだ。



 <標準化団体 prostep...

12. 日本発 MBD国際標準(2)

2026年4月29日 水曜日
12.  日本発 MBD国際標準(2)

モデル流通のためのインターフェースガイドラインの苦労:国内編。
 このガイドラインには雛形があった。1998年に出願した特許で、車一台を繋ぐための標準化構造に関するものがある。この使用権を無償許...

11. 日本発 MBD国際標準(1)

2026年4月29日 水曜日
11.  日本発 MBD国際標準(1)

2018年、日本発の MBDモデル流通ガイドライン、が欧州に認知されたことは歴史的快挙といってよいだろう。標準はすべて欧州発であり日本はいつも追従、がこれまでの常だった。
 この物語を最初から最後まで語れるのは、私しかいないはずなので、記述を残しておこうと思いたち、ここに書いてみる。私しか語れないのには理由がある、8年もの活動期間内に、各社とも活動メンバーは3代目や4代目となり同じ人が残っていないからだ(苦笑)



 2013年、日本の自動車OEM数社、パワートレイン領域の人たちが有志となって、開発生産性改善のための研究会活動が始まった。それは将来に対する危機感から始まった、将来のあり方を語る自然発生的な自主活動だった。...

10. ハーマンハウザー卿

2026年4月29日 水曜日
10.  ハーマンハウザー卿

ハーマン ハウザー卿 (写真はWikiより) は、有名な半導体メーカー arm  の創始者 。皮肉なことだが、arm はソフトバンクに3兆円越えで買収されたことでさらに有名になった。さらにはその後、NVIDIA...

9. ケンブリッジ大学 人間とAI

2026年4月29日 水曜日
9. ケンブリッジ大学 人間とAI

この写真は、 2018年、ケンブリッジ大学 エマニュエルカレッジ を訪問しました。ここで開催されるシンポジウムで、MBDとAIについて語る機会をいただいたためでした。このシンポジウムは、毎年、ケンブリ...

8. ホーキング博士の時計 〜伝説のパブ

2026年4月29日 水曜日
8. ホーキング博士の時計   〜伝説のパブ

この写真は、英国ケンブリッジ市内にあるホーキング博士の時計です。私自身、数度、ケンブリッジを訪れましたが、そのたびに、これを見るために散歩を楽しんだものです。いや、正直には、あるパブに行く途中の道でした。
 




ホーキング博士はケンブリッジ大学の出身者なので、この時計を大学に寄贈されたもののようです。針のない不思議な時計で、見入ってしまいます。時間を食べる怪物「クロノファイジChronophage」が時を駆動しています。未来までの時間は、この怪物が時を食べるスピードで決まるようですね。ホーキング博士は、将来、AIがいずれ人間の社会を大きく変える、それは良いシナリオと悪いシナリオがある、後者の場合は、人類滅亡であると心配をされていました。もちろん博士は、良いシナリオに導くためにどうするべきかを説いておられました。
 将来も人間が主体者で、人間がコンピュータの力を使って人間の能力を増幅させる、そうなりたいものです。私たちはまずMBDからはじめて、AIとの連携までやりたいな。怪物にとっては、ほんのひと口にも満たない時間でしょう。
 私自身は、ホーキング博士にお会いできる機会はありませんでしたけれど、生前の博士と近しい方たちから、お話を聞いてきました。なので身近で遠い方でした。
 後述の、ケンブリッジ大学つながりのシンポジウムの主催者のK氏は、ホーキング博士の講義を受けた経験を持たれており、「とても難しい話を、あんなにわかりやすく説明する人を知らない、感動した」とおっしゃっていました。ケンブリッジ大学内に設置された人類の危機を研究する協議会では、ホーキング博士を中心に、巨大惑星の地球との衝突の危機 と並んで、 AIによる人類破滅の危機、、、 についても、協議があったとのこと。きっと儲かるか儲からないかの視点で言えば、そんな研究しても儲からないテーマについて、超一流の人たちが人類のために、高い志で研究する姿勢、ケンブリッジ大学のプライドに、敬意を持ってきました。 

 少し余談をします。このホーキング博士の時計の近くに、有名なパブがあります。パブ EAGLE...

7. 元寿司職人がMBDエンジニアに

2026年4月29日 水曜日
7. 元寿司職人がMBDエンジニアに

MATLABユーザー会:JMAABの書籍になったもので、書籍名は、「京子のMBD奮戦記」。当時、モデルベース開発の入門書が、WEB書籍として、連載され好評だった。その膨大な記事から、一部を紙の本にした...

6. ルマン総合優勝に貢献したMBD

2026年4月29日 水曜日
6. ルマン総合優勝に貢献したMBD

1989年ごろから本格活用してきたMILSの最初の成功事例は、1991年ル・マン24時間レースにおける総合優勝車両の開発です。このエピソードについては、自動車技術会の会誌(2003年9月)に詳しい...

5. フリーズする制御モデル

2026年4月29日 水曜日
5. フリーズする制御モデル

この章も「SecJournal2012(IPA誌):世界一のため、創造のためのモデルベース開発(MBD)へ」から転載させていただきます

 ●SKYACTIV技術について~制御モデル化~

エンジンの高圧縮比を実現するためにも、車両と動力源との調和がとれた最適化のためにも、制御システムが果たした役割は大きい。SKYACTIV実現のため、基本から見直して一新した。主に以下のような点である。

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4. 合わない燃焼モデル

2026年4月29日 水曜日
4. 合わない燃焼モデル

この章も「SecJournal2012(IPA誌):世界一のため、創造のためのモデルベース開発(MBD)へ」から転載させていただきます

 ●SKYACTIV技術について~燃焼モデル化~
 エンジンの燃焼効率改善についての取り組みを紹介する。SKYACTIVの1stSTEPで燃費を大きく改善した最大の要因は、何といってもエンジン燃焼の革新であった。現状、燃焼効率の良いエンジンでもエネルギー効率は3割程度であり、7割は損失として失われている(図4)。しかし、マツダは究極の燃焼効率を目指し、3-STEPで到達する道を描いている。電気部品のエネルギー効率がすでに9割を超えていることに比べると、エンジンはまだまだ大きな改善の余地があり、宝の山である。燃焼効率の改善には、エンジンの圧縮比(吸い込んだ気体を何倍の密度に圧縮してから燃焼させるかの比率)を上げれば上げるほど良いことは知られているが、これには、異常燃焼という悪魔の現象を伴うことから、誰も達成出来なかった。

 ここでSKYACTIVエンジンが産声を上げたときの圧縮比に関するエピソードを紹介しよう。担当のチーフエンジニアが圧縮比15のエンジンを回してみることを構想した。圧縮比12が困難なときに15は正気の沙汰ではない。他の担当者たちは、「ものになるわけがない」「ご乱心か?...

3. MBDの開発プロセスについて

2026年4月29日 水曜日
3. MBDの開発プロセスについて

この章も過去に執筆した、「SecJournal2012(IPA誌):世界一のため、創造のためのモデルベース開発(MBD)へ」から転載させていただきます。実際には モデルベース開発のプロセスは 一様ではないが、わかりやすくするために、あるパターンで説明をしていることは、ご留意ください。

 



●モデルベース開発のプロセス
これに対しモデルベース開発の模範的プロセス例を示す。ここでは5つのプロセスで事例説明したい(図8)...

2. RapidECUについて

2026年4月29日 水曜日
2. RapidECUについて

過去に私が書いたものから、そのまま引用させていただくことにします。
「SecJournal2012(IPA誌):世界一のため、創造のためのモデルベース開発(MBD)へ」からです。この原稿の元ネタは、この前年、ET2011で基調講演をやらせていただいたので、ほぼそのままです。

 エンジン制御用のRapid-ECUを完全内製で開発したのは、1987年であった。複雑に見えるECUの周辺回路も分析すれば、10種程度の入力回路&出力回路に整理でき、これをあらかじめ備える構成とした。マイコンボードも内製である。これとセットで、制御用言語の開発も内製で行った。50種ほどの関数(現在でいう関数アイコン)の組み合わせだけで、自由にエンジン制御を開発出来る環境を構築した。このMBDツール群は、...

1. MBDについて

2026年4月29日 水曜日
1. MBDについて

誠に自己中心都合で恐縮ながら、私の著作物から、そのまま引用させていただくことにします。コロナ社「実習で学ぶモデルベース開発」という本からです。



以下、本文からの引用である

 世間一般にモデルベース開発というと,制御開発のために使う「制御対象モデル」と「制御モデル」を使った設計検証手法を指すことになっている。しかし筆者らは,3D形状データを用いたCAEモデルを含め,0次元や1次元の制御対象モデルも,制御モデルも···これらシミュレーションを用いた机上開発全般をモデルベース開発と呼びたいと,新しいモデルベースの定義を提唱してきた。究極の開発の姿から思い描くと,逆にこれらを区別して話すことは意味がなくなり,連続してつながる一つの技術やプロセスになるはずと考えるからである。本書では,この新しい定義でモデルベース開発という言葉を使っている。すなわち,開発対象のカラクリを数式としてモデル化できるレベルまで解明し,そのモデルを使って最適開発する技術の全般を,「モデルベース開発」と定義している。モデルベース開発というと,開発の効率化をイメージされる方々が多い。あるいは,開発の補助的な解析のようなものとイメージされる方々も多い。しかし,本書で伝えたいのは,その意味をはるかに超えて,これなしには開発が成立しない,使いこなせないと産業が衰退する,というくらいに切迫した産業革命の荒波が押し寄せているということである。本書はモデルベースに関わる方々への入門書ではあるが,その目的にとどまらず,ものづくりに携わっている多くの方々にぜひ一読いただき,これからの激動の時代の波を予知し,それに備える一助としていただきたい。ここで,本書の1章において述べているが,開発エピソードの一部から,その予告編としてエッセンスだけを以下に紹介する。

【事例1:...

株式会社  i-Models

代表取締役        : 原田靖裕  

株式会社  i-Models  代表取締役 原田靖裕