60. SPACEXの開発はお手本だ
2026/06/10 20:25
スペースXのロケットエンジン について、解析してみたい
これは過去のブログでも一回、取り上げたことがある、その続編でもある


ロケット本体のお尻には、このロケットユニットエンジンが、なんと33個配置されている

これがいかに普通ではないか?
過去のアポロ計画で使われた サターンロケットと比べると、
その差は明らかだ、サターンは5個。
一個のロケットエンジンユニットに着目すれば、
出力性能は、現在でもサターン型は世界一の性能で、
スペースXは それを超えていない
制御システムエンジニアの観点から見ても、5つは制御性から理にかなっていて、真ん中が推進力
360度の推進方向ベクトル調整を4つでやれば良いのだから、最小構成でシンプルな良いアーキテクチャに見える
一見はそうだが、、、、、
注)ロケットエンジンの単体でも、ジェット噴射方向をぐるぐる変える機能を持っているので、ベクトル制御可能。
ただし、一基でそれをやると応答性が悪く安定しない。自分でバランスを崩す。これを相殺する協調制御のためには複数必要。

SPACE-X のロケットエンジン構成 これはすごい天才的設計だ!!!
これを見た時に 直感的に 意味が掴めた と思った
念の為 ChatGPT pro にきいてみた
このアーキテクチャの違いの意味を解析してくれと
結果は 下記だ

あほか! それでは一番大切な 本質を読み解けていない!
もっと考えろ! と振ってみる
でも一向に本質を語らない、3回くらい、聞き直したがダメだ
これは国家機密で、知らないふりをしているのか?
或いは本当にアホな文系AIなのか?
本人に聞いたら国家機密を守ってるわけではないとのことだ、
なるほど、、、そういうこと!?
私が考えた仮説は、次の2点だ、
理由1 = 一個当たりの出力エネルギーは小さくても、
単位当たりの出力に対する 熱拡散する周辺の空間体積は最大化できる
= これはつまり、熱による破壊限界をあげることができる
= 熱に制約受けにくい出力効率が良いユニット を作れる
出力不足は個数で稼げば良い
解説:1箇所に大出力エンジンおくよりも、
33箇所に分散しておいた方が、熱は拡散しやすく有利
半導体の頭脳チップを 分散配置するのと同じかな
理由2 = 小さいユニットの方が、あらゆる面の慣性が小さく、レスポンスが良い
= 微小な高精度な 位置制御ができる
サターンロケットよりも約7倍高精度に微小駆動力制御できる
(D/A変換器の原理)
解説:自動車用エンジンは0%-100%の駆動力可変できるが、ロケットエンジンは、
50%-100%の範囲しか駆動力可変できず、ほぼこれはON/OFFのデジタルエンジンだ。
ユニットが小さいほど微小精度で制御できる。
= ロケット再回収できる あのサーカス並みの制御性もこれが原理
全体の効果は、1つは小さくとも、効率が高い、レスポンスが良い、熱に強い、
燃焼ばらつき吸収されNVHも優れる
量の不足は 数で調整すれば良い 、
いくら増やしても バランスは高いままだ
Chat GPT よりも 理にかなった説明と思いませんか?
前回の ブログで 古典的なモーター設計の良い例 と 悪い例を あげたが、
今回の事例は 先進的な ロケット開発でも
基本機能第一の原則は 成り立っているということだ
追記) こんな観点で、ホンダのロケットを分析すると、かなり異質の技術だとわかる
高度300mほどちょっと飛んで、地面にそのまま帰還する再使用ロケット
ロケットエンジン単体で比較しても
スペースXのエンジン の 1/400 の推力しかない
これが たった 2基搭載、 全く違う考え方
小型ロケットで軽いからエンジンが少ない、というだけでは説明つかない
制御屋からみると安定制御するには、3から5基ほしくなる
なぜ、1基でもない3基でもない、2基なんだ?
1/400 の推力しかないのは、
この研究開発の目的は、衛星を打ち上げる機能は捨てており、
目的はただ一つ、帰還回収の精密位置制御の 技術開発に特化しているのであろう
Hondaの2基エンジンは、
ロケット開発というより 分散アクチュエータシステムの協調制御実験機
として見ると設計意図が非常によく理解できる
きっと、最終的に商業目的で実用化するときは、5基以上で構成するであろう、制御分解能を上げるためには、SPACEXのようにもっとたくさん欲しいがビジネスボリュームの小さい日本では、小型軽量&シンプル構成を選択するしかなくそこまでは増やさないだろう
では、どうやって、分解能を上げるか?
制御分解能力をあげるために、複数種類の推力違いのエンジンで 構成するかもね
開発余裕あれば、一番大きいエンジンの推力を1として、1、1/2、1/4 の推進力差のエンジンを作れば精度は上がる
お金がないから、どこまで種類数を絞れるかを 見極めるだろう。今の所、たった2基で見事に 帰還制御を成立させてる、筋は良さそうだ。
意外と1種のみで成立させてしまうかもしれない。でも、衛星を打ち上げる推力要件 と 位置制御性要件 のバランスがくずれるから、そうはうまくいかない可能性もある。でもでも車屋ならではで、単体の 駆動力制御の可能ダイナミックレンジを広げてくるかもしれない
いずれにしても、この 日本発ロケットの進化が楽しみですね

