8.  ホーキング博士の時計        〜 伝説のパブ EAGLE


 この写真は、英国ケンブリッジ市内にあるホーキング博士の時計です。私自身、数度、ケンブリッジを訪れましたが、そのたびに、これを見るために散歩を楽しんだものです。いや、正直には、あるパブに行く途中の道でした。
 ホーキング博士はケンブリッジ大学の出身者なので、この時計を大学に寄贈されたもののようです。針のない不思議な時計で、見入ってしまいます。時間を食べる怪物「クロノファイジChronophage」が時を駆動しています。未来までの時間は、この怪物が時を食べるスピードで決まるようですね。ホーキング博士は、将来、AIがいずれ人間の社会を大きく変える、それは良いシナリオと悪いシナリオがある、後者の場合は、人類滅亡であると心配をされていました。もちろん博士は、良いシナリオに導くためにどうするべきかを説いておられました。

 将来も人間が主体者で、人間がコンピュータの力を使って人間の能力を増幅させる、そうなりたいものです。私たちはまずMBDからはじめて、AIとの連携までやりたいな。怪物にとっては、ほんのひと口にも満たない時間でしょう。

 私自身は、ホーキング博士にお会いできる機会はありませんでしたけれど、生前の博士と近しい方たちから、お話を聞いてきました。なので身近で遠い方でした。

 後述の、ケンブリッジ大学つながりのシンポジウムの主催者のK氏は、ホーキング博士の講義を受けた経験を持たれており、「とても難しい話を、あんなにわかりやすく説明する人を知らない、感動した」とおっしゃっていました。ケンブリッジ大学内に設置された人類の危機を研究する協議会では、ホーキング博士を中心に、巨大惑星の地球との衝突の危機 と並んで、 AIによる人類破滅の危機、、、 についても、協議があったとのこと。きっと儲かるか儲からないかの視点で言えば、そんな研究しても儲からないテーマについて、超一流の人たちが人類のために、高い志で研究する姿勢、ケンブリッジ大学のプライドに、敬意を持ってきました。 


 少し余談をします。このホーキング博士の時計の近くに、有名なパブがあります。パブ EAGLE 、 1667年創業、 世界最古の伝説のパブといって良いでしょう。ケンブリッジ大学出身のニュートンも通っていたのは事実のようですねえ。

 ノーベル賞をうけることになる、DNAの研究者たち、彼らが二重螺旋のアイデアに気がついたのが、このパブでのディスカッションからでした。ケンブリッジ大学の中、いたるところもそうですが、このパブの中にも、黒板があります。その黒板は、知的議論を楽しむ場所、しばしばその黒板は、専門の研究者同士だけでなく、全く分野の違う人たちが、才能のスパークを飛ばし、知的化学反応を、燃焼させる場であった、といいます。その黒板のある席で、あの発明は生まれます。ケンブリッジ大学だけで、120個ものノーベル賞受賞者。それらは、生まれるべくして生まれたものと思います。 






 これはもう余談の余談ですが、

 ニュートンはケンブリッジ大学トリニティカレッジに通っていました。万有引力の法則で有名なリンゴの木の子孫は、今もそのカレッジの正面にあります。

 ケンブリッジ大学は、たくさんのカレッジの集合体でもあります。全体が大きなケンブリッジ大学都市。それぞれのカレッジは、全寮制、チャペルもあり、地下には多くの場合、ワイン倉庫がある、、、、このワイン倉庫の鍵の管理を預かることが、教授たちの夢らしい。わかるなあ!

 カレッジの中の雰囲気は、まさにハリーポッターの映画の世界だ。





 少し歩くと、ニュートンが設計したという、ニュートン橋があります。釘を一本もつかわない数学的に素晴らしい強度設計だとの評判はあるが、実は釘は使ってあるらしい。

 船に乗って、この運河をいくケンブリッジめぐりはオススメです。キングスカレッジの中庭など、運河から見るカレッジは美しい。

 

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