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〜 ミスター・モデルベース開発       と呼ばれた男の独言 〜

ヘンジニア

54.  仏教は 究極のコネクティビティシステム

   

    イエール大学 成田祐輔氏が、仏教会の大御所 興福寺 多川俊映氏と対話、おもしろい話を聞くことができた。

 

 番組の趣旨とは違うのだが、わたしは、別の面での関心をもった。先進制御である コネクティビティ制御 と似ているな、と思ったのである。

 いや、現代のコネクティビティシステムは負けてるな、と感じたのである。その内容について、 話してみたい


 











 仏教では、外界世界(自分以外) と 内面世界(人間) を 図のように、「八識」 と 捉えるのだそうだ。


 表層の心とは いわゆる 五感、これを 「前五識」 とよぶ。「第六識」 として 意識がある。 ここが、知覚、感情、思考、意思を司る。 現代的には、「第六識」の前半部分が、知覚のフュージョン処理部分であり、後半部分が、認知や判断の部分に相当するであろう。


 面白いのは、その深層の定義だ。 

「第七識」= 末那識 =自己執着心

「第八識」= 阿頼那識 =根本心


 さらには、「第八識」= 阿頼那識 の認識対象を

 次のように定義している


 ①種子= 行為行動の情報

 ②肉体

 ③器世間= 肉体を取り巻く環境





 まあ、そうだよね、われわれは、ロジカルな正義だけで意思決定していない。意思決定を支配する深層のアルゴリズムがある、しかもそれが2階層もあると定義しているのだ。

 戦争がいつの時代も起こる、犯罪がいつもある、、、すべてこの 闇のアルゴリズムだ。


 現代の コネクティビティシステム が目指すことは、 真の人間の要求を読み取り、 情報を有益な情報にして、お客様へ届けることにある。しかし、本当に真の要求を 分析できたとしたら、 それは恐ろしい要求かもしれない。


 宗教は1000年以上も前に、外界と内面の世界のメカニズムを定義して、それを民衆にわかりやすく説いてきた(情報の解析と伝達)。 そして、たとえ真の要求が、自分本位で恐ろしいものであったとしても、それを全体幸福最大化の理念で、崇高な知識に蒸留して、その知識を 民衆へ情報伝達してきた。


 宗教とは 混沌とした外界と自身の内面の関係を解析し、高度な意味を抽出して、

   多くの人間に伝達する巨大システムである。 しかもこれは 数千年も持続可能な、巨大システムだ。

    究極のコネクティビティシステムと言える。


 わたしは宗教家でもない、信心の心もほぼない。 しかし、ここから学ぶことは大きい。

 さて、コネクティビティシステムの将来像を どう再定義できるだろうか?  これはテーマになる。


 全体幸福最大化の理念で、正しい情報を伝えるもの、それがコネクティビティシステムでありたい