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〜 ミスター・モデルベース開発       と呼ばれた男の独言 〜

ヘンジニア

45. やがてお金は絶滅する、真の価値をどうはかる?

  

   最近、YouTubeでいろんな変人をさがして、その人の研究することに はまっている。

 その中の注目の一人、成田悠輔(米国イェール大学アシスタント・プロフェッサー)、というアンドロイド的人格がおもしろい。

 文学的才能を持った合理主義者、きっと人間ではなくAIに近い存在だろう。人間の反応は気にせずに、世界最適化問題をズバズバ切り込む。彼の発言、世界を最適化するためには、老人の集団自決が良い答えだ、という言葉は人間からはでないだろう。でもAIはその発言をする可能性はある、と思えなくもないから空恐ろしい。その言葉には、まったく同意できないが、他の部分で、真理をついて面白いところがあると思えているので、その部分だけ、ここでは取り上げる。


 彼はこう予言している 

 

「やがてお金は絶滅する」


 人の価値は、お金で測るのではなく、過去に何を成し遂げてきて、現在までの因果関係でどんな貢献があったかで計測するべきだという考え方。これは響いた。



 私の心に響いたには伏線がある。社会の不合理を感じることは、いくつか思いつくこともある。 


 ある超一流MBDエンジニア K氏の 生涯の物語を超短編小説風に描いてみる。私のイメージに基づく、完全フィクションの妄想を作ってみる。

 

 K氏は、入社した時から超変人であり、会社での昇進など興味なかった。上司が理解できるほどの仕事で上司に褒められることが極めて嫌だった。彼はいつも自分に誇れる仕事だけを追求していた。


 30歳、MBDのモデル技術として世界一の発明をする。 普通のパソコンで、大型計算機並みの最適化問題を解けるものだった しかし、同僚も上司もその意義を全く理解できない。人事評価もゼロだった。その技術は、空気のように会社に溶け込んでいき、自然に使われ始める。


 5年も経過した頃、そのすごい技術を使って、別の人、優秀でもないユーザーJ氏が、

量産開発の大問題を解決する。上司は大いに J氏を評価する、彼はどんどん昇進する。


 その後も、J氏のような人物がつぎつぎに現れる。彼らは、どんどん昇格する、幹部になる。

 一方、K氏は、主任試験でさえ数回落第、到底上がれそうにない。

 15年も経った頃だろう、K氏 の昔開発した技術がすごいものであり、J氏たちの成功を導いた遠因であったことが、噂で広まる。

やっと上司たちは少し理解し、あわてて彼を主任試験に合格させる。K氏45歳、しかし、なお、幹部社員への道は永遠に見えた。  


 あの発明から30年後、K氏の凄さは、新本部の本部長の目に止まる。すごい人材だ。 K氏60歳、彼は部長級に引き上げられ、苦笑いしながら、すこし困った顔をする。それほど嬉しそうな顔ではない、そう、そんなことに興味はなかったのだ。 彼はぽつりと呟く、「まだわたしはあたりまえのことしかしていません、まだまだ、自分に納得できていません、評価して欲しくもないんです」


 もし、成田悠輔氏のいうように、K氏が生涯をかけて成し遂げてきたことが、過去から全てタグつけされ、成功の因果関係が解明できた時点で、後払いで、彼の価値があがる仕組みがあったら、どうであったろうか? 何十年経とうとも、K氏の技術が使われて価値を生むたびに、著作権のようにチャリンチャリン課金されて、累積額がふえるしくみがほしい。

 そのしくみがあれば、K氏はきっと役員よりも 高額報酬になったのは間違いがない。 架空の効果算出するが、仮に1000人の開発部門で使う1000台のパソコンで、30年もの間、大型計算機並みの最適化問題が解けた価値は、いかほどか? 計算を単純にするために、パソコン50万円、大型計算機1000万円、5年で償却、だとしても、いくらになるか? 計算すれば良いだろう。K氏は30年間で 約500億円を稼いだことになる。儲かったのは計算機費用だけでは無い、世界一の商品を生み出した価値、世界一難しい問題解決をさっと成し遂げた価値はプライスレスだ。


 人間の価値を お金で測ろうとする 従来指標がおかしいのだ。 何かを仕入れて何かをうってもうけるような 単純ビジネスでは、この成果指標でよいが、世界を変えるような革新技術 を お金で測ることは ナンセンスだ。


 総括すると、K氏は 

  1)その革新を生み出した時は 凄すぎで上司も理解できず評価されない

  2)その革新をみんなが使い成果を出す頃は、成果との因果関係がわからないので評価されない

  3)K氏はさらに進化しさらに誰も理解できない人となる。その間もずっと彼の見えない価値は累積されるが、まだ評価されない 

  4)目利きと出会えば 評価されるが、多くの場合は 平社員で終わる、つまり一生評価されない

 これが 日本の会社社会だ どこでも 起ってきたことだ。 K氏は 目利きに出会えたので 比較的恵まれた人生であった

 まあ K氏 はそれを超越しており無関心だ、 すばらしい人間性だ!


 日本に革新が生まれる風土はない、評価される風土もない、これが問題だ。

 天然記念物のような 無償で働く 超変人に 日本のものづくりは支えられている。 でもそれは 超希少人類、絶滅危惧種となった。

 このままだと、、、やがて日本は絶滅するしかないのか?


  成田悠輔氏はこうも言う、「やがて政治家は猫になる」

 猫が支配する国、日本、目の前の餌の価値しかわからない節穴の目、、、、せめて犬、せめて猿、せめて目の良い人はいないのか、、、

  日本の猫には期待できない、AIの管理の方が、この分野は適していると思える、残念だがね

 偶然だが、数年前に私は成田氏と同じ意味のことを、周辺に語っていた、 「人の価値は、過去に何を成し遂げてきて、現在までの因果関係でどんな貢献があったか、昔の作品が使われるたびに永遠にチャリンチャリン資産が増えるべき」 だから、この言葉は私に響いた。 

  成田悠輔氏の語る未来、 「やがてお金は絶滅する」 この部分だけは 、期待して見たい