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37. モデルベース開発革新の成果


    モデルベース開発革新の成果、定量的効果事例を教えて欲しい、という依頼は、よく受けることがあります。

 モデルベースへの投資をしてもらう意味でも、投資対効果の説明が必要となっている、という内情のようです。

 これ、説明が簡単そうで、なかなかむずかしいのですね。

 難しい理由の一つは、私の知っている事例はその会社の秘密保持のため、具体的な話をしたくても、してはいけない、ということです。


 ネットを見ておりましたら、自分が掲載された懐かしい記事をみつけました。そこにちょうど、この成果をまとめたものを発見。

会社の承認を受けて出て行った文章ですから、なんら公開の問題がないわけです。

 転載とはなりますが、日頃から受けてきたこの質問への、ひとつの回答とさせていただきます。




技術経営・イノベーション大賞 表彰 」 の受賞記事から


事 業 名:       モデルベース開発手法による開発革新 (SURIAWASE2.0 のベースになる考え方)  


 車全体の開発においてもモデルベー ス開発中心にするべく全体のモデル化を推進するための統合制御システム開発本部を設立。マツダ(株)のプロ セスとして定着。 2018年 経済産業省からリリースしたプラント モデルインターフェースガイドラインの大半を占める。ProSTEPivip の HPにて当ガイドラインが公開文書化。 広島大学デジタルものづくり教育研究センターの開設と、それによる、ひろしまものづくりデジタルイノベーシ ョン創出プログラムを実行に移す。構想段階を充実させ手戻りのない開発を可能にするべく MBD革新部を設立。


概 要:

 マツダ(株) はより規模の大きい同業他社に比べ、開発リソースに制限がある中、少ない人員でも、世界トップレベルの研究、技術 開発、製品開発が実践できるように、他社に先 駆けて現象や機構のモデル化の促進、そのモデ ルを活用した技術開発、商品開発、および車種 機種展開を行い、研究開発全般を通じてプロセ ス革新を進めてきた。出図前のモデルによる諸 元検証可能率は、15 年前9%であったものを 現在では 85%までに高めた。 世界に先駆けたベースエンジンの直噴化や、 世界初の圧縮着火エンジンなどは、モデルベー ス開発(MBD:Model Based Development)なくして実現はできなかった。また、開発プロセス面では、直列でしか成立しなかったものづくり プロセス(エンジンハードウエア開発のあとエ ンジンソフト開発が始まるといったシリアルな プロセス)を並列化し、開発途上の試作数など は半減以下、新エンジン、トランスミッション などの商品化までの試作ステージ数は以前より 1/3 から 1/2 程度減少させることができている。


事業化の経緯:
1999 年       特許:発明の名称「シミュレーション装置、シミュレーション方法、およびプログラム記憶媒体」特開平 11-282897 を公開。

2011 年   広島大学で研究したエンジンの噴霧 モデルが、世界一の燃焼効率の実現に貢献。
2015 年   広島地区での産官学連携を目指して、 “ひろしま自動車産学官連携推進会 議(通称:ひろ自連)” に、MBD 専 門部会を設置

      車全体の開発においてもモデルベー ス開発中心にするべく全体のモデル 化を推進するための統合制御システ ム開発本部を

      設立。マツダ(株)のプロ セスとして定着。

2018 年      経済産業省からリリースしたプラント モデルインターフェースガイドラインの大半を占める。
      ProSTEPivip の HP にて当ガイドラ インが公開文書化。 広島大学デジタルものづくり教育研究センターの開設と、

      それによる、ひ ろしまものづくりデジタルイノベーシ ョン創出プログラムを実行に移す。

       構想段階を充実させ手戻りのない開 発を可能にするべく MBD革新部を 設立。


選考の理由: 

  10 年以上にわたり粘り強く、目標設定から進捗をマネージメントし、他社に先 駆けてモデルベース開発手法を構築した。その 手法は、日本の自動車産業の国際競争力をより 高めるため、『SURIAWASE2.0 の深化』のベー スとなり、日本全体に広めるべく、企業として 主体となって取り組んでいる。 開発人数同等で実行可能なプロジェクトは2 倍以上になるなど、多くの成功事例を生み出してきており、国が進める SURIAWASE2.0 の 実証例として 国内外からのベンチマークとな っている点が評価された。





図も掲載されています、私自身が2011年頃に描いたものでした。

効果、3つの箇条書きは、


 ・モデル化により 手戻りを防ぎ生産性を上げる効果 = 2倍以上

 ・モデル化により 品質を上げる効果        = 2倍以上

 ・モデル化により 最適解を求めることができる効果 = 無限の価値

 

 
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〜 ミスター・モデルベース開発       と呼ばれた男の独言 〜

ヘンジニア