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10. ハーマン ハウザー卿 との思い出 〜世界一の半導体

ソフトバンクへの売却が発表された日、ハウザー卿は、イギリス BBC放送局 のインタビューに答え、今日はイギリスにとって残念な日だと述べられたという。私はイギリスの知人(私とハウザー卿との通訳をしてくださっている方)から、この話を聞いた。

ケンブリッジにゆかりある方達が主催してる、人間と機械について考える国際シンポジウム があると前節で話したが、ここの基調講演は、ハウザー卿が行うことが毎年のお決まり。私もここの常連であるおかげで、ハウザー卿とは毎年お会いでき、貴重なお話を聞く機会に恵まれてきた。

写真は、量産化されている 1472コアの頭脳を持つバージョン。このようなAIのスーパー頭脳が実用化されてくると、本当に、人間とAIのコラボも夢ではなくなるだろう。わたしの妄想を 本気で進める時代が来た!?
このGraphcore社もハウザー卿が大株主 兼 役員。そもそも300社以上、こんな感じで投資され、育成されているので桁違いのお方です。ケンブリッジ大学構内には、ハウザーフォーラムと言われる地区があり、広大な建物群、研究施設となっているが、これが丸ごとハウザー卿の寄贈だというので、これも桁違い。
ハウザー卿の ARM社が、世界に与えた貢献は計り知れない。世界的に有名な半導体メーカーである、Intelも NVIDIAもルネサスも、みんなARMから半導体設計図を買って、それを組み合わせて使っている。冷蔵庫にもクーラーにも車にも飛行機にも、、、たとえばみなさんの携帯電話には1台に数個のARM半導体が搭載されている。歴史上、世界で一番売れた半導体、それがARM。
人類への貢献からいえば、ノーベル賞ものだけれど、残念ながらノーベル賞には、コンピュータ部門がない。
ノーベル賞といえば、ケンブリッジ大学だけで120個も受賞し、その大半が、キャベンディッシュ研究室(物理部門)で、実にその研究室だけで29個のノーベル賞。ハウザー卿は、ケンブリッジ大学キングスカレッジ出身者で、このキャベンディッシュ研究室の人だった。
ハウザー卿とはたくさんの貴重な思い出がある。



そして現在、数年後の奇遇。ハウザー卿が取締役を務める英国の会社と、私の会社は縁を結ばせていただいた。その会社の会長は、前章で紹介した、ケンブリッジ大学 カール・ラスムーセン教授、もちろん教授を呼び寄せたのも、ハウザー卿にまちがいないだろう。
その英国のAIの会社、そのホームページ、会社の経営体制表には、ハウザー卿、ラスムーセン教授の写真とともに、私の写真も掲載されている。こんなことになるとはねえ、一期一会、人のつながりはすばらしい。
〜 ミスター・モデルベース開発 と呼ばれた男の独言 〜
ヘンジニア